抄録
メタン芳香族化に活性なZSM-5担持モリブデン触媒について触媒反応試験およびMo K吸収端 EXAFS,アンモニア昇温脱離およびXPSによるキャラクタリゼーションを行った。Mo/ZSM-5触媒は5 wt%の担持量において最大のベンゼン生成活性を示した。触媒の活性はMo K吸収端EXAFSの解析結果より推定されるZSM-5担持炭化モリブデン粒子径と関係づけられた。また,触媒への第二成分の金属元素の添加によってベンゼン生成活性は向上しなかった。この結果は,添加した金属原子によるゼオライトのプロトンの競争的な消費のため,ZSM-5の酸点と活性種である炭化モリブデンの前駆体となるモリブデン酸化物粒子間の相互作用が減少し,その結果,炭化モリブデン粒子サイズの増大および酸点の減少が生じたためであると結論した。