抄録
酸化脱硫により生成した硫黄酸化物をナフサ中から吸着分離するための吸着剤のスクリーニング試験をベンゾチオフェン-1,1-ジオキシド(BTDO)をモデル硫黄化合物として実施した。
予備試験では硫黄濃度約14 ppmのBTDO-モデルナフサ溶液を用いて,硫黄濃度1 ppmをモデルナフサの0.2 wt%以下の量で達成する吸着剤を探索した。その結果,シリカゲル(SIL),活性炭埋蔵シリカゲル(ACSIL),モレキュラーシーブ(MS13X)は1 ppm以下を達成したが,活性炭およびシリカアルミナ系吸着剤は1 ppmを達成できなかった。
次に,予備試験で選定した3種類の吸着剤について,流通式吸着試験装置を用い,硫黄濃度10 ppb以下を維持する処理量を比較することにより吸着剤の性能を評価した。その結果,SILの吸着剤1 gあたりの処理量は1000 g以上となり,最も高性能な吸着剤であった。