Journal of the Japan Petroleum Institute
Online ISSN : 1349-273X
Print ISSN : 1346-8804
ISSN-L : 1346-8804
一般論文
アスファルテン析出開始点決定のための圧力を関数としたスケーリング式の開発
Abbas Khaksar MenshadAmir Mohsen MofidiFarzad ShariatpanahiMohsen Edalat
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 51 巻 2 号 p. 102-106

詳細
抄録

種々の溶剤添加による原油中のアスファルテン析出量ならびに析出開始時の溶剤添加量を予測することを目的として,圧力,分子量,溶剤希釈比ならびに析出重量%を関数とすることにより,簡易かつ適用範囲の広いスケーリング式を開発した。アスファルテンの析出には圧力が大きな影響要因となるため,スケーリング式の構築には圧力を考慮する必要がある。本論文では過去の文献のアスファルテン析出実験データ結果とスケーリング式から求めた結果とを比較することにより開発したスケーリング式の有効性を確認した。本手法は特に油田におけるアスファルテン析出開始圧力,さらには増進回収(EOR)としてガス攻法を実施する際のガス圧入による析出挙動の把握に有効となる。

著者関連情報
© 2008 公益社団法人石油学会
前の記事 次の記事
feedback
Top