Journal of the Japan Petroleum Institute
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一般論文
テトラヒドロピランを含む2成分系気液平衡の測定
宇野 繁理松田 弘幸栗原 清文栃木 勝己宮野 善盛加藤 覚安田 浩
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2008 年 51 巻 2 号 p. 107-113

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抄録

分離溶媒,反応溶媒などへの応用が期待されているテトラヒドロピラン(THP)を含む系の気液平衡データは重要であるにもかかわらず,ほとんど報告されていない。三つの2成分系(THP+n-ヘプタン,THP+トルエン,THP+水)に対して40.00~98.66 kPa間の6圧力における沸点をホールドアップ補償型エブリオメーターによって測定した。THP+トルエンが非共沸系であるのに対し,THP+n-ヘプタンとTHP+水は共沸系であること,およびTHP+水は不均一系であることが分かった。測定した沸点データに基づきNRTL(Non Random Two-Liquid)式を用いて気液平衡の決定を行った。決定したNRTLパラメーターによる沸点の計算値と実測値との絶対算術平均偏差はTHP+n-ヘプタン,THP+トルエン,THP+水系でおのおの0.08,0.09,1.75 Kであった。また,CH2,ArCH,H2O,pyranグループのASOG(Analytical Solution of Groups)グループ対パラメーターを決定した。さらに,THPと溶媒に対して無限希釈過剰部分モルエントロピーとエンタルピーを求めた。

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© 2008 公益社団法人石油学会
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