2009 年 52 巻 3 号 p. 114-119
本論文では,パイプライン漏洩を分布測定型光ファイバーで検知し,場所を特定し,警告するシステムについての原理を提案する。場所を特定する過程でよく起こる全体誤差に対応するために,油ガスパイプライン光ファイバー警告システムの偏光モデルが確立された。それは,シングルモードの光ファイバー複屈折の等価Jones行列に基づいている。そのモデルによると,全体誤差の理由は二つの信号の不一致である。それは,同じ振動源から光検出器で受信した信号が相関していないことを意味する。理論的モデルによって,偏光の向きを変える外部偏光制御器を使って解決する方法を提案する。この方法による問題解決および場所特定精度の改善が実験によって証明された。さらに,システム改善の理論的ガイダンスと光学的構造の調整は理論的モデルをもとに与えられる。