Journal of the Japan Petroleum Institute
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総合論文
FI触媒 — 高付加価値オレフィン系材料創製のための重合触媒 —
中山 康川合 浩二藤田 照典
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2010 年 53 巻 3 号 p. 111-129

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抄録
FI触媒として知られる,オレフィン重合用前周期遷移金属ビス(フェノキシイミン)およびビス(フェノキシケチミン)錯体について紹介する。FI触媒は非対称,電子吸引かつ反応性の[O,N]キレート配位子(FI配位子)を持つため,ユニークな触媒性能を示す。さらに,FI配位子は構造設計の自由度が高い。したがって,FI触媒は適切な助触媒の選択によって,多種多様なオレフィン系材料(FIポリマー)が創製可能である。特徴あるFIポリマーの例として,片末端不飽和ポリエチレン,直鎖状超高分子量ポリエチレン,多峰性分子量分布制御ポリエチレン,エチレン/極性モノマー共重合体,高融点シンジオタクチック/アイソタクチックポリプロピレン,末端官能基化オレフィンポリマー,エチレン/プロピレン/高級α-オレフィン系ブロック共重合体,非凝集 · 超微粒ポリエチレンなどが挙げられる。これらのFIポリマーのいくつかは,その材料特性を生かし,工業化のステージに入りつつある。
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© 2010 公益社団法人石油学会
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