安全工学
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総説
国際資源循環の課題と展望 -東アジア圏域を中心に
-東アジア圏域を中心に
細田 衛士
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2014 年 53 巻 1 号 p. 27-34

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抄録

使用済み製品・部品・素材などのいわゆる静脈資源の東アジア圏域における取引が最近活発化している.静脈資源のなかには潜在汚染性の大きなものもあり,制度的制約を課さない状態で取引を進めてゆくと,汚染性が顕在化する可能性が大きい.中国などの一部の地域では静脈資源のリサイクルによる汚染が報告されている.こうした事態を防ぐためには,的確な制度的インフラストラクチャーを構築する事により,静脈資源の市場取引を健全で円滑にして市場の質を高める必要がある.国による強制執行力のあるハーロドーとともに非法的規範のソフトローを強め,静脈資源の市場取引からインフォーマルセクターを排除しなければならない.日本の民間企業のビジネス慣行や地方自治体のエコタウンの知恵を移植することによって東アジア圏域の資源循環を質的に向上する事が期待される.

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© 2014 特定非営利活動法人 安全工学会
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