Journal of the Japan Petroleum Institute
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技術報告
ジメチルエーテルによるアスファルテンの溶剤分離
佐藤 信也松村 明光
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2010 年 53 巻 4 号 p. 256-259

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抄録
重質油の溶剤脱れきでは,プロパンからヘプタンまでのアルカンが溶剤としての実績があり,これらの中ではマルテンの溶解力はプロパンが最も小さく,ヘプタンが最も大きい。アルカン以外ではエチルエーテルも有効な溶剤としての報告があり,溶解力はヘプタンよりやや大きい。近年,代替燃料として注目されているジメチルエーテル(DME)はエーテル類の1種であることから,ある程度の溶解力があると予想される。本報告ではDMEの脱れき効果を確認するため,アラビアンライト減圧残油成分(AL-VR)のDMEによる脱れきをDME/AL-VR=10~60の範囲で行い,ペンタンを用いた従来法による脱れきと比較した。その結果,DME/AL-VR重量比39以上ではマルテンとアスファルテンの回収率,および回収されたマルテン,アスファルテンのH/C原子比,水素分布,炭素芳香族性ともにほぼ等しくなった。
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© 2010 公益社団法人石油学会
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