抄録
クエン酸を同時含浸法あるいはポスト処理法により添加することにより,高モリブデン担持量Co–Mo/Al2O3触媒(20 wt%Mo)を調製した。触媒活性は,ジベンゾチオフェンの水素化脱硫反応(HDS)に対して評価した。触媒のキャラクタリゼーションはTEM,Co K-吸収端XANES,NO吸着量,表面積測定を用いて行った。また,触媒のキャラクタリゼーションのため,Co(CO)3NOを用いるCVD法でCo/MoS2およびCo/Co–MoS2触媒を調製した。ポスト処理法でクエン酸を(Co–)Mo/Al2O3焼成触媒に添加することにより,MoS2粒子の分散性,およびCo/Mo/Al2O3およびCo–Mo/Al2O3触媒の活性は著しく増加した。一方,同時含浸法によるクエン酸添加では分散性の変化は見られなかった。ポスト処理触媒では,最大活性はクエン酸/Moモル比1.5~2で得られた。ポスト処理法は劣化触媒の再生に利用できることを示唆した。