Journal of the Japan Petroleum Institute
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総合論文
バイオマスモデル化合物ならびに実バイオマスの高温高圧水中部分酸化による水素製造
渡邉 賢, 相田 卓, Richard Lee Smith Jr., 猪股 宏
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2012 年 55 巻 4 号 p. 219-228

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抄録
120~300 ℃の高温高圧水中(飽和蒸気圧下)にて,バイオマスモデル化合物(glucoseとglycerol)と実バイオマス(サトウキビバガスとChlorococcum littorale)を部分酸化することで水素の製造を行った。まず始めに,触媒を用いて回分式装置により一段反応での水素製造を試行した。この場合,ガス収量および水素選択率ともに低かった。ガス化効率を改善するため,二段反応を提案した。すなわち,バイオマス関連物質を部分酸化することでギ酸などの水素前駆体を合成し,次いでその前駆体を分解する工程で水素を選択的に合成するというものである。この可能性を確かめるため,ここではモデル化合物(glucoseとglycerol)を対象として,それぞれの段階を回分式装置にて検討した。さらに,本稿ではglycerolを対象としマイクロ波の影響についても検討を行った。ギ酸の分解についてはZnOを触媒とすることで300 ℃にて効率的に分解できることが明らかにされている。これら二つの知見を結びつけるため,流通装置を構築し,二段反応による水素合成を行った。一段目のギ酸合成は成功したが,二段目のギ酸の分解による水素製造では,予想より水素生成量が低かった。気体回収の不備などが疑われ装置改良など含めさらなる検討が望まれる。
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© 2012 公益社団法人石油学会
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