Journal of the Japan Petroleum Institute
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一般論文
カリウム添加炭化鉄触媒を用いたCO2フィッシャー · トロプシュ合成における液体炭化水素収率の向上
柳田 晃秀古屋 伸悟堀越 大暉田代 啓悟里川 重夫
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2024 年 67 巻 4 号 p. 136-145

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抄録

フィッシャー · トロプシュ合成(Fischer–Tropsch synthesis; FTS)を経由したCO2水素化反応(CO2-FTS)による液体炭化水素(C5+)の効率的な合成を目指し,炭化鉄触媒(FeCx)へのカリウム添加効果を調べた。シュウ酸鉄二水和物に硝酸カリウムを加えCOガス流通下で熱分解することで,カリウム含有量の異なる炭化鉄触媒(K–FeCx)を調製した。K(z)–FeCx触媒(K/Fe=z/100,z=0, 1, 5, 10: モル比)上でのCO2-FTS試験によって得られたC5+,others収率とCH4収率を比較した。K(1)–FeCx触媒を用いた場合は比較した触媒の中で最も高いC5+,others収率が得られた。さらに,K(1)–FeCx触媒はカリウムを含まない触媒に比べて副生するCH4の収率が低くなった。K(1)–FeCx触媒はFTS反応の活性点であるχ-Fe5C2相を最も多く含んでいるとともに,過剰にカリウムを加えた触媒と比べてカリウム自身によるFTS活性点の被覆が少ないため,液体炭化水素収率が向上したと考えた。

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