2025 年 2 巻 1 号 p. 27-29
私は臨床検査技師として遺伝学的検査に携わりながら、2022年に認定遺伝カウンセラーの資格を取得した。それにより、検査業務に加え、医療機関との連携や結果報告書の作成、クライエントへの情報提供方法に関する相談対応など、業務の幅が広がった。こうした経験を通じて、より正確かつ分かりやすい情報提供や、検査結果の解釈に基づいた適切な支援を行うための知識とスキルの向上が必要であると感じたことが、ジェネティックエキスパートを目指すきっかけとなった。試験を通じて得た知識とスキルにより、症例をより深く理解し効率的に業務を進められるようになった。遺伝医療は多くの分野にまたがるため、広い知識を持ち多職種と連携できる人材が求められる。ジェネティックエキスパートはその役割を担う存在であり、私自身も今後さらに学びを深めながら、遺伝医療に貢献していきたいと考えている。