抄録
高分子量化合物の最も単純なモデルとしてビベンジルをとりあげ, テトラリン存在下における熱反応を液相及び気相系において, それぞれ高圧オートクレーブ及び静置式反応装置を用いて観測した。反応はいずれの場合にも次の量論式を満足した。〓
またビベンジルの熱分解反応速度はビベンジルについての1次式で整理でき, 活性化エネルギー及びA-因子は液相系の場合61.5kcal/mol, 1014.4sec-1及び気相系の場合60.4kcal/mol, 1014.8sec-1と求められた。従って反応の律速段階はビベンジルのベンジルラジカルへの開裂反応であり, ベンジルラジラルの共鳴安定化エネルギーは13kcal/molと推算された。