抄録
潤滑油の酸化防止剤であるDBPCの酸化劣化挙動を明らかにするため, 種々の条件下で酸化させたタービン油中のDBPC酸化物の定性および定量分析を行った。数種の化合物の生成を確認したが, 主生成物は4,4'-ジーヒドロキシ-3,5,3',5'-テトラ-t-ブチルジベンジル (HTBD) と3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシーベンズアルデヒド (BHBA)であった。生成物の組成比は酸化条件に依存し, ある酸化試験法では反応温度の上昇とともにHTBDは一定量まで増加した後減少し始め, BHBAは直線的に増加した。また, これらの化合物の潤滑油の色相, スラッジ生成への影響ならびに酸化防止能の検討も行った。