大学では情報リテラシー教育が頻繁に実施されている。企業では入社時の社内教育の一環で実施することが多いが,両者とも本来の目的や目指す能力設定について明確な位置づけがなされてこなかったのではないかと思われる。そこで現状を把握し,本来の情報リテラシーはどうあるべきかについて検討した。企業で取り組む「意思決定のための課題解決プロセス」の考え方と照合することにより,情報リテラシーは「データ」から「情報」のレベルで必要とする能力に相当するといえる。このことは大学・企業とも共通した認識であるべきだと考える。異なるのはそれぞれの機会における期待される効果であり,そのことを明確に理解し認識する必要がある。また,教育担当者には十分な理解と意識が求められ,特に企業の担当者には,より高度なレベルに至る経験が求められている。