2023 年 68 巻 2 号 p. 67-72
医薬品の適正かつ安全な使用のためにはさまざまな情報が必要となる。そして,それらの情報は随時更新される。医療現場の側からは,常に最新の情報をいかに的確に入手するかということが,医薬品を適正かつ安全に使用するうえで必要となる。2021年8月より新たに稼働した医療用医薬品添付文書の電子化は最新の情報を時間差,地域差なく入手する手段として,医療従事者により有用に利活用することが期待される。
情報の電子化の中で,最新の情報を必要としているヒトが迅速に入手できる体制が整備されたことはとても意義がある。提供される情報は電子化されたものであるため,情報の検索や医療関係者による二次利用が容易であること,さらに各種情報を相互に関連づけた高度な利用も可能であること等の利点があり,医薬品の安全対策の観点からも医薬品情報を電子化する意義は大きいといえる。
ただし,医薬品情報は電子化されて終わりということではない。次の段階として,今後いかに展開するかを合わせて考えていかなければならない。