大学図書館は,大学設置基準において教育研究に必要な施設として位置づけられ,資料の系統的整備と提供,ならびに専門的職員配置等が求められている。一方,大学評価(認証評価)は,大学が提供する教育・研究・運営の質を体系的に検証し改善する制度的プロセスであり,社会的説明責任や内部質保証の要となる。薬系大学では,機関別認証評価に加えて薬学教育評価機構による分野別評価を併用することが多く,図書館も教育研究基盤として一定の評価対象となる。しかし近年,評価項目の構造変化により,図書館の評価の比重が相対的に軽くなりつつある印象も否めない。本稿では大学評価機関の視点を踏まえ,評価者の立場から見た評価資料の課題を具体的に指摘するとともに,大学図書館が「知の継承」と「知の創造」を支える知的インフラとして価値を示すために,評価プロセスへの主体的関与と,教育への貢献の可視化を提言する。