日本泌尿器科学会雑誌
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症例報告
軟性膀胱鏡を用いて経尿道的に摘出でき得た膀胱内異物の一例
浅野 彰之石田 亮森上 裕子大橋 朋悦山内 裕士山田 浩史錦見 俊徳小林 弘明
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キーワード: 膀胱異物, 膀胱
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2020 年 111 巻 4 号 p. 130-133

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抄録

症例は50歳,男性.尿閉を主訴に当院受診.CTでは膀胱内に直径1.7cmの円形の膀胱異物を認めたため,膀胱鏡を施行.膀胱内にガラス玉を認めた.異物が球状であり,自己挿入が可能であった事から経尿道的手術を予定した.機器は軟性膀胱鏡,異物鉗子,滅菌経腟用エコープローブカバー等を用い,異物鉗子でプローブカバーの開口部をつかんだ状態で,タモ網を使用する要領でガラス玉をプローブカバー内に入れ,そのまま牽引し用手的に摘出した.術中出血はなく良好な視野のまま摘出可能であった.術後排尿は問題なく,以後一年間の外来フォローでは再発を認めていない.

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© 2020 一般社団法人 日本泌尿器科学会
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