日本泌尿器科学会雑誌
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症例報告
転移性腎癌に対してPembrolizumab+Axitinibを投与後に鏡視下腎部分切除を施行し,CRを維持している1例
袴田 康宏内田 浩介野田 大将今井 伸米田 達明工藤 真哉
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2022 年 113 巻 4 号 p. 139-142

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抄録

症例は62歳男性.慢性腎臓病のため当院腎臓内科通院中にエコー検査で左腎腫瘍を認め当科に紹介となった.精査で左腎に42mmの腫瘍と多発肺腫瘍を認め,左腎細胞癌cT1bN0M1と診断し,Pembrolizumab+Axitinibの投与を行った.左腎腫瘍は27mmに縮小し,肺転移は消失したため後腹膜鏡下左腎部分切除術を施行した.以降無治療経過観察中であるが,肺転移を含め新たな転移の出現は認めていない.

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© 2022 一般社団法人 日本泌尿器科学会
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