日本泌尿器科学会雑誌
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前立腺肥大症による尿閉症例の血清ガンマセミノプロテイン値の検討
公平 昭男藤本 健吉絵鳩 哲哉上村 博司
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1991 年 82 巻 5 号 p. 758-761

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抄録

前立腺肥大症による急性尿閉症例33例において血清γ-Sm値を測定検討した. その結果初診尿閉時のγ-Sm値は17.1±54.9ng/ml (N=33), その陽性率は72.7%であった. 尿閉解除1週間後では, 3.7±3.6ng/ml (N=17), 陽性率は42.8%, そして1ヵ月後には全例陰性であった. 即ち前立腺肥大症による急性尿閉時には高率にγ-Sm介が上昇し, 尿閉解除により急速に低下し正常化することがわかった.

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