日本泌尿器科学会雑誌
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右腎尿管摘出術後に発症した輸血後GVH反応が原因になったと考えられる術後紅皮症の1剖検例
藤原 英祐田戸 治佐々木 宏林 雄三
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キーワード: 腎尿管摘出術, 輸血, GVHD
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1992 年 83 巻 3 号 p. 348-351

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抄録

腎盂癌のために右腎尿管摘出術を受けた45歳の女性が, 術後10日目に発熱, 紅斑を生じ, その後, 肝障害, 汎血球減少症を示し, 術後18日目に敗血症にて死亡した. 剖検より, 全身骨髄の低-無形成像, 全身リンパ組織の萎縮が見られた. この症例の特徴的な臨床経過と, 各臓器の病理組織所見は, 骨髄移植後あるいは免疫不全の患者に対する輸血後に見られるGVHDの病態に酷似しており, 本症例も, 手術時に受けた輸血に起因するGVHDによる術後紅皮症であることが強く示唆された.

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