坐骨神経に発生したplexiform schwannomaの1例を報告する。67歳,女性。3年前より左下腿後面部の腫瘤を触知し,1年前から左臀部にも腫瘤を触知していた。左前足部の感覚鈍麻を主訴に近医受診し,多発性神経鞘腫症を疑われ紹介受診となる。初診時,左大腿後面近位部にダチョウの卵大の硬性腫瘤を,左下腿後面部にも鶏卵大の硬性腫瘤を触知したが,筋力低下は認めず,聴覚障害,皮膚病変も認められなかった。超音波検査やMRI検査で多発性神経鞘腫の疑いにて手術を施行した。病理診断は神経鞘腫であった。術後,神経脱落症状なく,前足部の感覚鈍麻も軽減した。ほかにも小さな腫瘍は存在しているため,今後も注意深い経過観察が必要である。