2000 年 4 巻 2 号 p. 35-40
非粘着式装具を使用しているオストメイトの現況とストーマケア課題を明らかにすることを目的に東海地区JAET会員が協力し、独自に作成した調査票を用い面接を実施した。
結果:対象は18(男性8、女性10)人、ストーマ手術後の経過年数は平均19.4(幅5~35)年であった。消化管ストーマ保有者が16人、尿路ストーマ保有者が2人であった。非粘着式装具の種類は消化管では京大式が4人、松本式が3人、石田式が3人、自家製が2人、ラコロ・タオル・ちり紙・ガーゼドーナツが各1人で、尿路ストーマではVPIウロストミーシステムが2人であった。対象の88.9%が漏れ、かぶれ、臭いの三大愁訴を認識しており、77.8%に皮膚障害が認められ、ストーマケア不足が推察された。非粘着式装具の再購入が困難になっている現状を情報提供し、代替案として粘着式装具の選択・指導とスキンケア教育を行うことが課題である。