日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
鶏の育すう温度に関する研究
II. 育すう温度漸減方法と入すう1週間の温度
目加田 博行今枝 紀明海老沢 昭二山崎 猛山下 近男
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1984 年 21 巻 5 号 p. 275-281

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抄録
実験1:育すう温度の漸減方法
実験は秋と冬の2回,卵用鶏とブロイラーを用いて,入すう1週間を35°Cとし,その後毎週3°Cずつ低下させた区(35°C区)に対して,入すう3日間を30°Cとし,その後3日あるいは2日に2°Cずつ低下させた区(30°•2/3区,30°•2/2区)の計3区を設定して行った。発育は35°C区に対して30°•2/3区および30O•2/2区は劣っており,育成率もブロイラーでは低かった。産卵成績は区間に差はなかった。
実験2:入すう1週間の温度
実験は春と冬の2回,卵用鶏とブロイラーについて,35°C区に対して入すう3日間を33°C,次の4日間を30°Cとし,その後1週間に30Cずつ低下させた区(33°C区)と入すう1週間を30°C,その後1週間に3°Cずつ低下させた区(30°C区)の計3区を設定した。
発育体重,飼料摂取量,飼料要求率,産卵成績などについては,いずれの区間にも差はなかった。ブロイラーの育成率において30°C区がやや低かったが,統計的には差は認められなかった。育すうに要した電気消費量は,35°C区に対して33°C区は70%,30°C区は64%であった。
実験1,2の結果から,鶏の育すう温度として入すう3日間を33°C,次の4日間を30°C,その後1週間に3°Cずつ低下させる方法が推奨される。
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