低温環境における産卵鶏の行動

抄録

低温環境における産卵鶏の摂食行動およびその他の行動の特徴を明らかにするため,6羽の産卵鶏にペレットを自由摂取させ,7,14および21°Cの環境温度にそれぞれ1週間感作して摂食行動を測定するとともに,VTRを用いて各行動形の占有時間を比較した。
1.1日の採食量は,7°C期では21°C期に比べて16.5%増加した。
2.飼料ついばみ回数とそれに要した時間,および採食頻度も採食量とほぼ同様の割合で変化した。
3.摂食行動の日周パターンは,各温度期とも同様の傾向を示した。
4.7°C期において,つつきと羽づくろいが減少し,100 日本家禽学会誌23巻2号(1986)休息が増加する傾向が見られ,低温下における行動の特徴と思われた。