日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
平行線定量法を応用した市販卵の産卵後日数の推定方法
夏季の標準線の再検討
川合 昌子山田 義武桜井 進中島 芳夫
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1987 年 24 巻 6 号 p. 369-371

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抄録
前報2)において,常温における卵質の変化を利用して平行線定量法による産卵後の経過日数の推定方法について報告したが,夏季(7月)の比重において,標準線が求められなかった。そこで,7月の標準線作成について,白色レグホーン2銘柄の鶏群から1985年7月に採卵して追試験を行い,さらに一時期冷房下においた卵がたどるその後の卵質変化についても1986年9月に白色レグホーン1銘柄の鶏群から採卵して検討した。
1. 前報2)では直線性が得られなかった比重の標準線は-0.93という高い相関の直線回帰式が得られた。
2. 冷房下(平均13ºC)に3日間貯蔵後,平均26.0ºCの常温Fで貯蔵しても,冷房室が,卵殻表面に湿潤化が起きない程度の湿度の場合には,最初から常温貯蔵していた卵と比較して,比重,ハウユニットの変化においては,差は認められなかった。
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