2022 年 2 巻 1 号 p. 2_17-2_22
理学療法学科の学生を対象とした動作解析学の講義において,臨床3年目の卒業生をゲスト講師として招聘した取り組みが学生の学びに与えた影響を検証する目的で,学生に対して聴取したアンケート結果を基に検証した。4年間で計169名の学生を対象とし,全講義終了後にアンケート調査をVisual Analogue Scaleを用いてその理解・満足度を聴取した。さらに各項目の結果間の相関関係を算出した。「現象を捉える」技術の成長,「問題点を考える」技術の成長,問題点と現象を「統合と解釈する」技術の成長に強い相関,「講義全体は大変だった」と「講義全体は楽しかった」に中等度の相関,「本取り組みの意義」は全項目と弱~中程度の相関関係が認められた。講義の到達目標は達成できており,学生にとって本取り組みの意義はあると思われた。大変ではあるが楽しい,という想いを少しでも体験できたことが一番効果的であったと期待できる。今後は卒後研修としての意義をより詳細に検証する必要がある。