理学療法教育
Online ISSN : 2436-8008
実践報告
診療ガイドラインの活用を支援する教育プログラムを受けた理学療法士のEvidence-based Practiceに対する態度の変化:症例報告
久保 大輔大川 竜矢金子 真人
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 4 巻 2 号 p. 2_64-2_69

詳細
抄録

目的:診療ガイドライン(CPGs)の活用を支援する臨床教育を受けた理学療法士(PT)のEvidence-based Practice(EBP)に対する態度を多面的に検討すること。方法:対象は,大学病院に勤務するPT2名であった。教育プログラムは,EBPの5ステップのうちの問題点の定式化,情報収集,批判的吟味,適応に沿った講義とワークショップであった。EBPに対する態度は,日本語版Evidence based practice attitude scale(EBPAS)を用いて,介入前後と介入から2年後に測定した。結果:2名のPTに共通した変化として,介入後の「新しい実践に対する開放性」に肯定的な変化を認めた。この肯定的な変化は,介入から2年後も維持された。結語:CPGsの活用を臨床実践に支援する取り組みは,特に「新しい実践に対する開放性」の肯定的な変化に寄与する可能性がある。

著者関連情報
© 2024 日本理学療法教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top