理学療法教育
Online ISSN : 2436-8008
短報
疾患を有する方に理学療法プロセスを実践する新たな授業形式の検討
馬庭 春樹福島 卓橋本 康平川島 直也内田 賢内田 武
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2025 年 5 巻 2 号 p. 2_61-2_67

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抄録
目的:理学療法(PT)プロセスの実践的な学習を図るため,疾患を有する方に対してPTプロセスを実践する新たな授業形式を試み,学習効果を調査した。方法:理学療法士養成課程2学年(3年課程)の健常学生27名を対象とした。また,協力者として,疾患を有する方2名を学内に招致した。学生を6班に分け,各班に教員を配置した。教員指導のもと,各班が協力者に対して情報収集,PT評価,統合と解釈,問題点抽出,目標設定,治療プログラム立案までのPTプロセスを実践した。効果判定のため,授業開始時と終了時に学生に対してPTプロセス理解度,ソーシャルスキル,PT 評価手技熟練度の評価を実施した。授業開始時と終了時の2時点で対応のあるt検定で比較した。結果:授業終了時にはPT プロセス理解度,ソーシャルスキル,PT評価手技熟練度のいずれも有意に向上した。結論:PT プロセスの学習には実践的な授業が有効であることが示唆された。
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© 2025 日本理学療法教育学会
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