2022 年 1 巻 p. 10-18
【目的】通いの場参加高齢者のうち身体的プレフレイルと各要因の関連を検討する。【方法】通いの場13 箇所へ参加している高齢者で身体的フレイルを除く188 名のデータを用いた横断研究である。目的変数は身体的プレフレイル該当・非該当,説明変数を基本属性,身体,心理,社会的側面としたロジスティック回帰分析を行った。【結果】身体的プレフレイル該当54.3 %,非該当45.7 %,2 群共に通いの場参加後に新たな運動実施は6 割以上を示していた。身体的プレフレイルと有意な関連を認めた項目は,転倒不安感・基本チェックリスト認知項目・30-seconds chair-stand test であった。【結語】通いの場に参加する身体的プレフレイル高齢者では,立ち上がり着座動作に加えて,転倒恐怖感や認知機能に関する評価に着目することが重要と考えられた。