論文ID: JPTP-D-24-00020
【目的】自宅で行える個別化運動プログラムアプリ(運動アプリ)を開発し,利用状況を評価するパイロット試験を実施したので報告する。【方法】福井県若狭町において,実証試験の参加に応じた31名(男14名,女17名,平均年齢72.8歳)を対象とした。実証は2024年3月~6月まで実施した。評価は,アンケート調査,達成利用率(週1回以上)の算出を行った。また,アンケート自由記載から共起ネットワークによる語句の関連性を試みた。【結果】開発アプリを搭載したIoTデバイスの最終使用は29名であった。健康動画の満足度に対しての共起ネットワーク解析では,「見る」の単語が多く「見る」「動画」「内容」「自分」「時間」に関係性が認められた。達成利用率は,導入当初66.7%で11週目には17.2%まで低下した。【結論】 本研究で開発した運動アプリの評価は,利用状況が低く,動画を視聴する時間などの改善課題が明らかとなった。