抄録
「目的」本研究目的は、腰部脊柱管狭窄症患者の健康関連QOLに影響を及ぼす日常生活機能の因子について分析することである。 「方法」対象は、腰部脊柱管狭窄症の診断を受けた79例である。評価項目は SF-8、ODI、年齢、性別とした。SF-8の全ての下位尺度値とサマリースコアを国民標準値と比較し、またSF-8の全ての下位尺度値、サマリースコアを従属変数、ODI サブスケール、年齢、性別を独立変数として重回帰分析を行った。 「結果」SF-8の全ての下位尺度値とサマリースコアは国民標準値を下回った。立っていること、 睡眠、痛みの強さ、座ること、身の回りのこと、物を持ち上げること、性別、乗り物での移動が健康関連QOLに影響を与える因子であった。 「結論」腰部脊柱管狭窄症患者の健康関連QOLは国民標準値より低値を示し、立っていること、 睡眠、座ること、乗り物での移動が影響を与えていた。