理学療法の臨床と研究
Online ISSN : 2188-3041
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原著
急性期リハビリテーションにおける患者調整システムを導入して
理学療法士の患者調整は標準化できるか
崎元 直樹渡辺 昌寿吉川 陽樹坂井 香津恵槙原 伸一上野 千沙湯浅 美聖
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2015 年 24 巻 p. 49-52

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抄録
「目的」本研究目的は、急性期理学療法士の患者調整を標準化するために、患者の数だけではなく質的な部分もふまえ平準化する患者調整システムを検討することにある。 「方法」当院で作成したEffortレベルと患者数を各担当者で集計し患者調整指数として算出した。3ヶ月ごとに各担当者の患者調整指数の差の有無を調査した。また、担当者ごとに各Effortレベルの個数と年度別の各担当者の新規患者数を比較した。 「結果」患者調整指数は、中央値が 300 以下になった期間において有意差を認めた。Effort レベルの各レベルの個数は担当者により差が出現していた。各年度の新規患者数の差は減少した。 「結語」患者調整指数の使用だけでは患者調整を標準化できないが、新規患者数を平準化させる可能性がある。患者の質までを平準化するには、患者調整時に Effort レベルの個数を把握できるシステムの追加が必要である。
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© 2015 公益社団法人 広島県理学療法士会
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