理学療法の臨床と研究
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総説
運動時の循環調節:基礎研究から臨床への展開
高橋 真関川 清一濱田 泰伸
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キーワード: 運動, 循環, 自律神経
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2017 年 26 巻 p. 23-30

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抄録
健康寿命の延伸に(有酸素)運動の効果が期待される昨今では、安全で適切な運動を実施、 指導する場面は内部障害患者などに留まらず、障害のおそれのある人々も含めて、対象は幅広い。そのため、多くの理学療法士にとって、運動時の循環応答とその調節機序に関する基礎的知識・ 理論の理解・応用が求められると考えられる。運動時には活動筋の酸素需要に応えるため、循環系は心拍出量を増大させ、血流の再配分を行い、より効率的に活動筋への血流を増加させる。本稿では、運動時の循環調節の基本的な事項を理解するため、まず、運動時の循環応答とその調節機序について、次いで自律神経性循環調節機構について概説する。
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© 2017 公益社団法人 広島県理学療法士会
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