理学療法の臨床と研究
Online ISSN : 2188-3041
Print ISSN : 1880-070X
ISSN-L : 1880-070X
原著
材料の形状が異なるバランスクッションによる重心動揺の違い
尾上 仁志浦辺 幸夫島 俊也白川 泰山
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 26 巻 p. 37-40

詳細
抄録
「目的」ポリプロピレン素材で、ストロー状の管の直径と長さを変えた材料を使用しバランスクッションを作製した。静的バランスとして重心動揺が変化するかを確認することとした。 「対象・方法」整形外科疾患を有する 65 歳以上の高齢者 20 名と若年成人 30 名とした。バランスクッションは小さい管と大きい管の 2 種類作製した。重心バランスシステムを用い、安静時立位、2 種類のバランスクッション上での単位軌跡長を比較した。 「結果」高齢者では安静時立位よりも大きい管で単位軌跡長が有意に長くなった(p<0.05)。高齢者と若年成人の単位軌跡長は 3 条件共に高齢者が有意に大きかった(p<0.05)。 「結論」高齢者では大きい管で有意に単位軌跡長の延長がみられた。大きい管を使用したバランスクッションでは、難易度が高いことが分かった。
著者関連情報
© 2017 公益社団法人 広島県理学療法士会
前の記事 次の記事
feedback
Top