抄録
「目的」ポリプロピレン素材で、ストロー状の管の直径と長さを変えた材料を使用しバランスクッションを作製した。静的バランスとして重心動揺が変化するかを確認することとした。
「対象・方法」整形外科疾患を有する 65 歳以上の高齢者 20 名と若年成人 30 名とした。バランスクッションは小さい管と大きい管の 2 種類作製した。重心バランスシステムを用い、安静時立位、2 種類のバランスクッション上での単位軌跡長を比較した。
「結果」高齢者では安静時立位よりも大きい管で単位軌跡長が有意に長くなった(p<0.05)。高齢者と若年成人の単位軌跡長は 3 条件共に高齢者が有意に大きかった(p<0.05)。
「結論」高齢者では大きい管で有意に単位軌跡長の延長がみられた。大きい管を使用したバランスクッションでは、難易度が高いことが分かった。