2018 年 27 巻 p. 21-26
糖尿病は増加傾向であり、私たち理学療法士でも担当症例に合併症として存在する場合は多 いと考えられる。しかしながら糖尿病においては使用している薬物の種類や合併症の程度よって留意すべき事柄が多数ある。また、糖尿病の重症化を予防するためには理学療法実施中に患者に対して療養指導を行うことが重要であると考えられるが、卒前教育において理学療法士は十分な教育を受けていない。そこで、今回は糖尿病合併症例に対する理学療法の質を高めるため、糖尿病治療において理学療法士に最低限必要な知識について述べる。