抄録
【目的】理学療法士(PT)に対し研修会という形式で物語医療(narrative based medicine:NBM)の卒後教育プログラムを実施することを通して、その効果と課題を検討した。【方法】対象は研修会に応募・参加した広島県内のPT35名とした。研修会は講義とグループワークからなる計5時間の内容で構成した。参加者には研修事例についての感想などを研修会前後で自由記載してもらい、それぞれ事例についてどのように捉えていたかを質的に検討・分類しその変化を分析した。【結果】記載内容は、患者をとらえる視野と視点の拡がりによって4つのカテゴリーに分類され、研修会後は参加者の事例を捉える視野と視点が拡がったことが示された。【結論】PTが患者を生活者として捉えるための視野と視点を持つためのNBM卒後研修の有用性と今後の実践的な研修プログラム実施の必要性が示唆された。