〔目的〕本研究の目的は理学療法士養成校における臨床実習が、学生の睡眠習慣に与える影響を明らかにすることである。〔対象と方法〕対象は臨床実習を行う学生とした。ピッツバーグ睡眠質問票日本語版を用い、睡眠習慣について調査を行った。調査は臨床実習の開始直前と終了直後に行った。〔結果〕臨床実習前に比べて、臨床実習後で学生の睡眠習慣は「睡眠時間」「睡眠困難」「日中覚醒困難」の項目が悪化しており、睡眠障害が発生していた。〔結論〕臨床実習において、学生は十分な睡眠をとれていない。臨床実習における適切な睡眠について学生に十分指導する必要がある。