抄録
目的:シッティングバレーボールを想定した座位での体幹傾斜角度の違いが、前後方向の選択反応時間におよぼす影響を明らかにする。
方法:対象は健常男性10名とした。課題動作は体幹前傾・後傾姿勢の2条件で、発光装置による光刺激の方向に合わせ、前後どちらかのセンサーマットへ素早く移動することとした。課題動作直前の腰椎アライメントをCRTの測定前にベッド上にてスパイナルマウスで測定した。
結果:前傾姿勢では、前方移動時(440.1±75.5 ms)のCRTに比べ後方移動時(525.8±91.7 ms)の方が21.0%有意に延長した(p<0.05)。前傾姿勢に比べ後傾姿勢での後方移動時(403.9±61.7 ms)はCRTが21.7%有意に短縮した(p<0.05)。各条件のCRTと腰椎弯曲角度に有意な相関はなかった。
結論:前方移動時は姿勢を問わないが、後方へ移動する際は後傾姿勢が素早く移動できる。