理学療法の臨床と研究
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総説
慢性心不全患者における理学療法の視点
相方 由香理越智 裕介
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2021 年 30 巻 p. 9-15

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抄録

慢性心不全は高齢者に多く、増悪による再入院を繰り返しながら徐々に身体機能が低下して、要介護状態となることが多い。わが国では高齢社会の進行に伴い、さらに心不全患者が増加すると報告されており、これは家族や社会への医療負担を含めた社会問題となっている。その対策として、心不全の疾患管理を可能とする包括的心臓リハビリテーションを基盤とした、地域医療体制の構築が求められている。中でも運動療法は、「心不全患者の運動耐容能、生活の質(QOL)、予後を改善させる治療介入」と位置づけられており、理学療法士には急性期・回復期・維持期と継続的な介入が期待されている。今後、各分野で心不全を有する高齢者の理学療法を担う機会が増えると予想される。本稿では心不全の基礎知識と高齢心不全患者の特徴および運動療法について概説し、心不全患者の理学療法の視点を共有できたらと考える。

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