抄録
【目的】本研究は、育児と介護およびダブルケアが理学療法士・作業療法士の就業に与える影響を分析し、必要なサポートを明らかにすることを目的とする。
【方法】広島県内の理学療法士・作業療法士の就業場所から抽選した100ヶ所に対し、質問紙調査を実施した。2132部配布、1028部を分析対象とした(有効回答率48.2%)。
【結果】育児・介護未経験者の87.4%が不安を抱えており、経験者の多くは精神的・経済的・肉体的負担を感じていた。育児・介護・ダブルケアによる就業の変化は性差と関連性があり、男性は働き方を変えていない者、女性は労働時間を減らした者が多かった。介護やダブルケアの経験は患者の支援に生かせるスキルの獲得に繋がる反面、労働時間の減少、肉体・精神的負担が増加する様子が見受けられた。
【結論】今後は育児・介護の諸制度の勉強会等により、休暇や休業を取得しやすい雰囲気づくりや職場環境の整備を行い、就業継続をサポートする体制を構築していく必要がある。