理学療法の臨床と研究
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総説
慢性閉塞性肺疾患患者の精神・心理と呼吸リハビリテーション
江越 正次朗
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2024 年 34 巻 1 号 p. 1-7

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抄録
慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の主症状は、労作時息切れである。この症状は精神・心理面に悪影響を及ぼす。特に問題となるのは、以前から指摘されている不安や抑うつの合併である。一方で、COPD患者の身体活動性は低下しており、行動変容と精神・心理面との関連について着目すべき点である。  不安・抑うつの評価方法としては、Patient Health Questionnaire(PHQ)-9、Hospital anxiety depression scale(HADS)、COPD Assessment Test(CAT)等の質問紙法があり、いずれもCOPD患者の不安・抑うつに良好な反応を示すことが報告されている。  呼吸リハビリテーションの実施が、不安・抑うつ症状の減少を導くことについては、十分なエビデンスが得られており有用である。しかし、アプローチがうまくいかずに身体活動性が低下し、不安・抑うつ傾向が増悪する難渋症例にも遭遇する。  COPD患者に不安・抑うつ症状が合併することは稀ではない。不安・抑うつなどの心理状態は呼吸リハビリテーションの遂行に影響を及ぼすため、客観的評価が必要である。
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