食品照射
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イチゴの放射線貯蔵における照射時間の影響
岡 充山崎 邦郎佐藤 健二平野 正男
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1967 年 2 巻 1 号 p. 93-98

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抄録

イチゴは,最も近い将来,放射線の実用化が期待されている果実の一つであり,すでに欧米では,数多くの実験がなされ,その適正線量については200Krad前後であることが知られており,他方では,大量の材料を用いての照射,経済的な立場からの検討,および線源などの問題を中心とした工学的な立場からの検討もなされるようになった。筆者らも「幸玉」を用い,木箱詰めのまま照射を行ない,冷蔵下の保存条件で,品質の低下を伴なうことなく,貯蔵期間を延長できることを示し,.照射前後の果実の取り扱いについての重要性を指摘した。その後,わが国における,イチゴの代表的な栽培品種となった「ダーナー」を用い,嗜好性,照射条件についての検討を行なったので報告する。

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© 日本食品照射研究協議会
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