栃木県立大田原高等学校が取り組んだ飯舘村実地研修や他校との連携,そして復興農学会研究会への参加を通じて得られた成果を報告する。2019 年度より開始された飯舘村実地研修(福島県相馬郡飯舘村)では,放射線教育を目的とした研修が復興教育への取り組みに拡大し,生徒たちは現地での学びと交流を通じて震災の現状や復興活動に深く関わることができた。研修後は,学校内外で成果を発表し,復興支援の啓発活動も行われいる。2022 年度からの他校との連携では,福島県立安積高等学校,福島県立白河高等学校の高校生との交流が行われ,復興に関する発表やディスカッションが行われた。また,復興農学会研究会では,生徒が研究発表や質疑応答の経験を積み重ねた。生徒たちは専門家の前での発表や質疑応答を通じて,科学的リテラシーを向上させ,自らの研究や活動について深く議論する機会を得ることができた。今後は,正しい知識の獲得だけでなく,情報発信の方法や他校との連携を強化していくことが重要である。異なる背景を持つ高校生同士の交流を通じて,次世代の復興を担う人材を育成し,地域の復興支援に貢献していくことを目指したい。