(1)豚精液保存用の卵枸液に使用するクエン酸ソーダの適濃度は2分子の結晶水を含むものは2.5~3.0%,11分子の結晶水を含むものは3.0~3.5%であり,モル数で表わせばいずれも1/10モルを適当とする。
(2)卵黄とクエン酸ソーダとの混合割合は卵黄1に対しクエン酸ソーダ1~4の範囲がよい。
(3)卵枸液に各種物質を添加した保存液の中では,卵枸液(3%クエン酸ソーダ液と卵黄等量混合)に,全精液に対しHomosulfamine0.1%とNa-Sulfamerazine0.2%を含む6%葡萄糖液を等量に混合した保存液が最も良好な成績を示した。