1.山羊及び牛の精子核中DNA量を顕微分光測光法によって測定した。
2.Feulgen色素一DNA複合物に単色光(546mμ)のspotを精子頭部の4点(基部1点,中央部2点,先端部1点)に照射し,その濃度を吸光度により比較したところ,基部>中央部>先端部の順で濃く染っていることを知った。代表値として4点平均値又は中央2点の平均値を用いるのが適当であると判断された。
3.DNA値は吸光度に面積を乗じたものを任意単位として表わした。同一スライド上に塗抹した2つの材料を比較した場合,吸光度にみられる差と任意単位における差は必ずしも一致しなかった。
4.DNA値は各材料によってその平均値,分散度とも大小色々な値を示した。