7月孵化の白色レグホーン種の雄雛を10週令より30週令までケージと平飼いで育成し,ケージ育成が性成長に及ぼす影響を調べた。
1)平飼に移した後の数週間の増体はケージに較べ劣ったが,30週令では平飼が優れていた。体長,脛長,鶏冠の大きさも同様な傾向を示した。斃死鶏の発生は平飼が多く特に平飼に移した後数週間に著しかった。
2)14週令でもマッサージ刺激に反応するものが多いが27週令頃まで反応状態の変動が大きかった。精液性状,授精能力は30週令に至っても満足すべき状態でなかったがケージ平飼両区間に差は認められなかった。
3)睾丸の発達は個体差が著しく両区とも一定の傾向は認められなかった。
4) 育成期の日長が減退期に当つたことが体成長,性成長を遅らせた主要な原因と考えられる。