1968 年 14 巻 2 号 p. 39-42
生後2週令の幼若雄ラットの視床下部を電気的に破壊し,以後の性成熟および成長過程を観察し,以下の成績を得た。
1)破壊により,成長は抑制されたが,ペニスのU型に達する日令には変化は見られなかた。対照群では型への到達は体重に密接な関係があったが,処理群ではそのような関係は見られなかった。
2)解剖時,処理群のU+の副生殖器は,対照群のそれと比較して有意に大きい値を示した。
3)外見上肥満を伴い性腺が未成熟な状態に留まっているものが,雌で見られたのと同様に観察された。