家畜繁殖研究會誌
Print ISSN : 0453-0551
妊馬血清性性腺刺激ホルモンに対するdd-マウスの生殖腺反応について
窪道 護夫猪 貴義鈴木 勝夫
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1969 年 15 巻 1 号 p. 25-28

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抄録

PMSGのマウスによる生物学的測定法を検討する目的で,約21日令のdd-幼若雌マウスを用い,PMSG 10I.U.1回皮下注射の場合について生殖腺反応の経時変化と至適解剖時間について検討した。得られた結果は次のとおりである。
1)PMSG10I.U.1回皮下注射によるdd-マウスの生殖腺反応は72~96時間で高まり,以後,時間の経過とともに激減した。とくに120時間後の卵巣,子宮重量の減少は著しく,PMSGの生物学的作用期間はdd-マウスではほぼ120時間とみられる。
2)PMSGに対する出血 ?? 胞黄体形成反応,子宮重量反応において高い反応値を示した72時間,96時間の反応値について比較検討した結果,96時間は72時間値に対して反応値は有意に高く,均一性であることが認めちれた。

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© 日本繁殖生物学会
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