家畜繁殖研究會誌
Print ISSN : 0453-0551
家鶏卵管の構造について
山内 昭二
著者情報
ジャーナル フリー

1957 年 3 巻 2 号 p. 52-54

詳細
抄録
1.産卵鶏6例,休産鶏10例の卵管各部及び子宮から材料を採取して組織学的検索を加えた。一般構造は紙面の都合で省略した(日畜会報.28,別号52頁参照)。
2.卵管膨大部,峡部及び子宮の上皮を形成する単層繊毛円柱細胞は可逆的に杯細胞と交替するものと思われる。これは固有層中の腺胞の分泌活性と関係している如く見えるが,規則的変化を示すか否かは不明である。
3.卵管各部及び子宮の上皮は高さがかなり変動する。部分或いは部位によつても高さが変動し,各部分に固有の高さは示されない。分泌の相による変化も明らかなものではない。一般に上皮細胞は腺胞とは別種の,固有の分泌活性を示す事が認められる。
4.卵の下降と関連して膨大部及び峡部では,その腺胞に明らかな分泌周期が見られる。この分泌周期は規則的なもので腺胞,腺細胞及び核の全てに一連の形態学的変化が現われ,これらは周期的に繰返される。子宮における分泌相は異る様式に従うものと思われるが,或る程度これらの部分におけるものと類似する。
5.筋層の構成は一般に不規則である。活動時の卵管では,分離した筋線維乃至筋線維束が粘膜下織に進入し,膨隆せる皺襞を支持するような傾向を示す。活性時の卵管では又筋間組織が良く発達し,ここに大形の血管及び結合織線維が豊富に見出される。
著者関連情報
© 日本繁殖生物学会
前の記事 次の記事
feedback
Top